令和7年2/24日号【2008号】主なトピック

PFOS・PFOA 最も厳しい「水質基準」に“格上げ” 基準値は合算で50 ng/L
 
環境省は1224日、「水質基準逐次改正検討会」(座長=松井佳彦・北海道大学名誉教授)と「PFOS・PFOAに係る水質の目標値等の専門家会議」(座長=広瀬明彦・一般社団法人化学物質評価研究機構安全性評価技術研究所技術顧問)の合同会議を開催し、水道水におけるPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)・PFOA(ぺルフルオロオクタン酸)の取り扱いを現行の「水質管理目標設定項目」から最も厳しい「水質基準」に〝格上げ〟する方針を決定した。施行時期は2641日を予定しているが、委員からはできる限り早期に検査を開始するよう求める意見が出された。(3面に関連記事)※文中のngはナノグラム=10億分の1グラム

被用者保険適用拡大 賃金・企業規模要件撤廃へ 5人以上個人事業所にも適用
 
社会保障審議会年金部会は1225日、被用者保険の適用拡大などを内容とする次期年金制度改革等に向けた「議論の整理」をまとめた。適用拡大では、段階的に対象が拡大されてきた企業規模要件と月額88万円以上とされている賃金要件を撤廃するとともに、非適用業種のうち従業員5人以上の個人事業所については適用する方向が示された。一方、“年収の壁”対応では労使合意の下で使用者側の負担割合を高める制度の導入が検討されたが、意見の一致には至らなかった。

労働生産性国際比較2024 日本の時間あたり労働生産性は29位 1人あたりは順位低下
 
(公財)日本生産性本部は1216日、「労働生産性の国際比較2024」を公表した。労働生産性は労働者がどれだけ効率的に成果を生み出したかを定量的に数値化したもので同団体では毎年、OECDデータに基づき報告書をまとめている。

エコマーク、「清掃用資材」が対象に 「清掃用薬剤」と「清掃用具」で構成
 
(公社)日本環境協会は11日、新たに「清掃用資材」のエコマーク認定基準を制定し、認定を開始した。ビルメンテナンス業(清掃管理業務)では「清掃サービス」に次ぐ基準制定となる。「清掃用資材」の基準は、床維持剤や業務用洗剤、洗浄剤などを対象とする「清掃用薬剤」とモップなど31品目を対象とする「清掃用具」で構成。適合商品は認定商品として「エコマーク」の表示が認められ、環境配慮製品であることをアピールできるほか、清掃サービス認定事業者による活用が推奨される。

住宅トップランナー基準を強化 太陽光発電の設置基準も
 
国土交通・経済産業両省は1219日、住宅トップランナー(TR)基準の強化と太陽光発電設備の設置基準の創設を内容とする「建築物エネルギー消費性能基準等を定める省令の一部改正案」をまとめ、117日までパブリックコメントを実施した。改正省令は2月頃公布、41日施行の予定。

全国ビルメンテナンス協会 価格転嫁の理解進まず 業界要望への対応を説明
 
(公社)全国ビルメンテナンス協会は122日、東京都千代田区のホテルニューオータニで「第60回定例理事会」を開催した。
 審議事項では24年度半期(24611月)の事業報告・決算、25年度事業・予算の編成方針、諸規則の改正などについて説明があり了承された。

水道PFOS等調査 4割弱が検査未実施 暫定目標値超は減少傾向
 
国土交通・環境両省は1224日、共同実施した「水道におけるPFOS及びPFOAに関する調査」の結果を公表した。

内閣総理大臣賞はフラクタ・ジャパン㈱ 総務大臣賞にugo活用の㈱NTTデータ 第8回インフラメンテナンス大賞受賞45件が決定
 
国土交通省など8省は114日、「第8回インフラメンテナンス大賞」の受賞者を発表した。
 インフラメンテナンス大賞は、国内の社会資本メンテナンスに関する優れた取り組みや技術開発を表彰・顕彰し、メンテナンス産業の活性化とインフラメンテナンスの理念の普及を目的として毎年実施しているもの。

リンレイ 「カーペットパイルコーティングAg+」が「第1回かながわ脱炭素大賞」を受賞 オフィス、商業施設のカーペット管理の環境負荷、コストを削減
 
家庭用・自動車用・業務用ワックス、コーティング剤、洗剤等を開発・製造・販売する清掃ケミカルの総合メーカーの㈱リンレイ(本社:東京都中央区、鈴木信也社長)は先頃、同社業務用製品の「カーペットパイルコーティングAg+」が神奈川県、⑭テレビ神奈川が主催する「第1回かながわ脱炭素大賞」を受賞した。